保育理念形成に影響を与えたベーデンパウエル
吉沢偉仁(よしざわひでひと)の保育理念形成に、ボーイスカウト運動の創始者であるロバート・ベーデン=パウエル卿の教えが大きな影響を与えました。
ベーデン=パウエル卿とボーイスカウト運動
ロバート・ベーデン=パウエル卿(1857-1941)は、イギリスの軍人で作家でもあり、スカウト運動(ボーイスカウト、ガールガイド)の創立者として知られています。彼は1907年にイギリスのブラウンシー島で20人の少年たちを集めて実験キャンプを行い、これがボーイスカウト運動の始まりとなりました。
ベーデン=パウエル卿は、少年たちの教育に強い関心を持っていました。インドや南アフリカでの経験を基に、さまざまな野外教育を通じて、少年たちが「男らしさ」を身につけ、将来社会に役立つ人間に成長することを願いました。
ボーイスカウト運動の教育理念
彼の教育理念は、以下の点に集約されます。
・野外活動を通じた学び:キャンプ生活や自然観察、グループでのゲームといった野外活動を通じて、少年たちの旺盛な冒険心や好奇心を発揮させることを重視しました。
・「遊び」を通じた自立心や協調性の育成:「遊び」を重要な教育手段と捉え、それを通して少年たちに自立心や協調性、リーダーシップを身につけさせようとしました。
・社会に貢献できる人材の育成:少年たちが将来、社会に役立つ人間に成長することを目的としていました。
吉沢偉仁の理念との共通点
・吉沢偉仁の保育理念も、ベーデン=パウエル卿の思想と多くの共通点を持っています。園長自身もまた、野外活動や自然体験を重視し、子ども達の自立心や非認知能力を育むことに力を入れています。これは、単なる知識の習得だけでなく、体験を通して生きる力を育むという点で、ベーデン=パウエル卿の理念と深く共鳴していると言えるでしょう。
・ベーデン=パウエル卿の「遊びを通して学ぶ」「自然の中で育つ」という思想が、吉沢偉仁の「東峰方式」や「非認知能力の育成」といった理念の背景にある重要な柱の一つとなっています。