「考える楽しさ」を知り、自己肯定感を高める保育の効果
東峰保育園が幼児教育に囲碁を取り入れた背景には、園長の強い情熱と行動力がありました。
囲碁導入の経緯
園長の吉沢偉仁(よしざわひでひと)は、日本棋院栃木県本部である栃木県囲碁学校の戸塚校長の元へ何度も足を運び、保育園での囲碁教室開講を熱心に説得しました。最初は断られ続けていましたが、教室に甘いものがあったのを見て、戸塚校長は甘いもの好きかもしれないと考え、菓子折りを持参して訪問したところ、話を聞いてもらえるようになりました。戸塚校長の話を真摯に聞き、共感を示したことで、状況が好転しました。
戸塚校長は当初、保育園児に囲碁は難しいと考えていましたが、園長は自身の少年期の経験(碁石で遊んだり、五目並べをして、碁に親しんだこと)を伝え、幼児でも囲碁に親しめることを説得しました。こうして、日本では珍しい保育園児を対象とした囲碁教室が東峰保育園で開かれることになりました。
このエピソードは、園長が単なるアイデアだけでなく、強い情熱と粘り強い行動力をもって新しい教育方法を実現していることを物語っています。
囲碁教育のメリット
囲碁は、集中力、思考力、判断力、論理的思考力、問題解決能力、計画性などを養う効果があると言われています。特に、空間認識能力や大局観を養うことで、右脳と左脳をバランス良く使うことができます。また、対局を通じて礼儀作法やコミュニケーション能力、諦めない気持ちや忍耐力といった非認知能力も育まれます。
東峰保育園では、囲碁を通じて子ども達が「考える楽しさ」を知り、自己肯定感を高め、将来豊かな人生を歩むための土台を築くことを目指しています。
保育園の自由時間に、オセロやボードゲーム、将棋、トランプなど対戦型ゲームを夢中になって遊ぶ姿が見られます。そのような知能を持った子に育っており、どの子もみんないい子です。
これがヒガシミネ方式の効果です。