東峰保育園が囲碁を導入する理由とは
囲碁は「打つ」、将棋は「指す」と表現され、両者は異なる戦略や思考方法を持つゲームです。しかし、どちらのゲームも脳を活性化させ、思考力を高める効果が期待されています。
囲碁と将棋の違いと脳への効果
・呼称:囲碁は石を盤上に「打つ」と言い、将棋は駒を「指す」と表現します。将棋の「打つ」は持ち駒を盤上に置く場合に使われます。
・ゲーム性:
・囲碁は盤上に石を置いて、相手の石を囲んで陣地を広げていくゲームで、自由度が高いのが特徴です。何千通りもの選択肢の中から最適手を見つけ出す必要があり、その複雑さから「神様が作った最高の頭脳ゲーム」とも言われます。
・将棋は盤上で自分の駒を使って相手の王を取る戦略ゲーム。手数が少ない分、一手一手の重みが厳しいと感じる人もいます。こちらは「人類が作った最高の頭脳ゲーム」とも言われます。
・脳への効果:
・囲碁や将棋は、集中力や判断力、論理的思考力、問題解決能力、計画力などを向上させると言われています。
・特に囲碁は、論理的な作戦を立てる左脳と、形や空間認識、大局的な判断を行う右脳をバランス良く使いこなすため、さまざまな能力の向上が期待できます。
・囲碁をすることで、空間理論展開(頭の中で様々な事を想定し、推理する思考能力)や、頭の回転が上がるとも推測されています。
・両方のゲームをプレイすることで、思考の幅が広がり、知識や戦術の向上につながるとも言われます。
・実際に、囲碁や将棋が強い人には、東京大学や京都大学をはじめとする難関大学への進学者が多い傾向が見られます。
東峰保育園が囲碁を導入する理由
園長は、囲碁を幼児教育に取り入れることで、子ども達が「頭の良い子」に育つことを追求しています。
・思考力と集中力の養成:囲碁は常に頭をフル回転させるゲームであり、子ども達が囲碁の問題集に夢中になっている姿を見て、脳が鍛えられていることを実感したと園長は述べています。これは、スポーツ選手が走り込みで体を作るように、頭脳も使うことでその力を最大限に引き出せるという考えに基づいています。
・国際的な文化の継承:園長の吉沢偉仁(よしざわひでひと)は海外留学の経験から、囲碁が国際的に非常に重要な文化であると認識し、日本の伝統文化を継承する意味でも、囲碁を子ども達に教える必要性を感じました。
・現代社会における重要性:プロ棋士の話では、囲碁は「考えることが好き」な人にとって非常に面白いゲームであり、論理的思考力や大局的な判断力、そして礼儀作法やマナーを学ぶ上でも有効であるとされています。
東峰保育園では、囲碁を通じて子ども達の非認知能力(頑張る力、心の豊かさ等)を育み、幸せな人生を歩むための土台を築くことを目指しています。