栃木・福島・宮城の三県を繋いだ囲碁交流会に尽力
東日本大震災の後、福島の子ども達が差別やいじめに直面している状況を知った吉沢偉仁(よしざわひでひと)は、「どの地域の子どもも分け隔てなく平等であるべきだ」という強い思いから、囲碁交流会(囲碁合宿)を企画し、その実現に尽力しました。
東日本大震災後の囲碁交流会(囲碁合宿)の主な特徴
地域を超えた文化交流
・歴史的に交流が少なかった栃木、福島、宮城の三県の子ども達を繋いだ囲碁合宿は、非常に画期的な試みでした。
・囲碁という共通の文化を通じて、地域間の壁を取り払い、子ども達の心を通わせる大切な場となりました。
専門家による協力と質の高い指導
・吉沢偉仁の熱意が、福島や栃木の囲碁指導者たちを動かし、質の高い指導が実現しました。福島囲碁会館の宮腰紹子先生、国見こども囲碁教室の斎藤武先生、栃木県囲碁学校の桑原敏幸先生らが中心となって指導を行いました。
子ども達の安心と充実した体験
・国の施設である「国立那須甲子青少年自然の家」を無料で利用することで、保護者の負担を軽減し、参加しやすい環境を整えました。
・吉沢偉仁が少年時代の経験を活かして野外教育を担当し、副園長の吉沢誠子(よしざわさとこ)が保育士の技能を活かしてレクリエーションを担当することで、子ども達は安全で充実した時間を過ごすことができました。これは、単なる囲碁の指導に留まらず、子ども達の心のケアや人間関係の構築にも配慮した取り組みでした。
・ただし、エアコンのない施設での運営は、発案者である吉沢偉仁自らが裏方として無償で尽力するなど、大変な仕事も引き受けました。
社会的な評価
・この活動は地元紙である福島民報や栃木よみうりにも掲載され、高く評価されました。これは、子ども達の心のケアと人間関係の構築にまで配慮した、園長の吉沢偉仁と副園長の吉沢誠子の情熱と行動力で実現した成果と言えるでしょう。
国立那須甲子青少年自然の家
・福島県西白河郡西郷村に位置し、日光国立公園内に広大な敷地を有する国有施設です。独立行政法人国立青少年教育振興機構によって運営されています。この施設は、研修レクリエーションやクラフト、調理活動など多目的に利用できる部屋や、室内でキャンプファイヤーができるプレイホールなども備えています。