園長の人生観や教育観に影響を与えた留学経験
園長の吉沢偉仁はソビエト連邦のゴルバチョフ政権時代、ペレストロイカ真っただ中のソ連末期に、モスクワ、レニングラード(現サンクトペテルブルク)、ヤルタ、ミンスク、ハバロフスクといった主要都市を巡り、グラスノスチ(情報公開)によって多くのことを知りました。
当時のソ連での経験により、人生観や教育観に多大な影響を受けました。
ソ連末期の貴重な経験
ゴルバチョフ政権下のソビエト連邦は、激動の時代でした。ペレストロイカ(立て直し)とグラスノスチ(情報公開)は、それまでの社会主義体制を大きく変革しようとする試みであり、その時代の空気を肌で感じられたことは、自身にとってかけがえのない財産となりました。
ペレストロイカの胎動
・改革への期待と混乱:経済改革や政治改革が進められ、社会全体に大きな変化と同時に不安定さも生じていました。
・人々の生活の変化:市場経済の導入や自由化の動きにより、人々の暮らしや価値観にも変化が起こり始めていました。
グラスノスチの衝撃
・情報公開の波:それまで隠蔽されてきた政府の情報や過去の出来事が公開され、社会問題が表面化しました。
・真実への向き合い:人々に真実を知る機会を与え、社会や既存の体制に対する新たな見方や批判的な視点が生まれました。
多様な地域を巡る旅
モスクワ、レニングラード、ヤルタ、ミンスク、ハバロフスクといった都市は、当時のソ連を構成する多様な地域であり、それぞれ異なる文化や歴史的背景を持っています。これらの地を訪れた経験は、自身の視野を広げ、深い人間理解に繋がったと思います。
・大都市の鼓動:モスクワやレニングラードで、ソ連の政治・文化の中心地のエネルギーを感じたこと。
・歴史の重み:ヤルタやミンスクで、第二次世界大戦など歴史的な出来事の痕跡に触れたこと。
・極東との繋がり:ハバロフスクで、アジアに近い地理的・文化的な特徴を肌で感じたこと。
保育への示唆
ソ連末期の激動の時代に直接触れ、グラスノスチによって真実と向き合う人々の姿を目の当たりにした経験は、自身の保育観に深く影響を与えました。
・真実を追求する姿勢:グラスノスチの経験から、物事を多角的に捉え、表面的な情報だけでなく本質を見極めようとする姿勢。
・多様性への理解:ソ連という多様な民族が暮らす国家を旅した経験から、異なる背景を持つ人々を理解し、尊重する心。
・変化への対応力:激動の時代を生きた経験から、変化を恐れず、柔軟に対応する力や、子ども達が未来を生き抜く力を育むことの重要性。
これらの経験は、東峰保育園が掲げる「共感・尊重・成長」という保育理念や、「東峰方式(ヒガシミネ方式)」の根底にあると思います。
子ども達が変化の激しい時代を生き抜くために、何を伝えるべきか、何を身に付けさせるべきかという問いに対し、園長のソ連での経験が大きな示唆を与えました。