元タップダンサー、吉沢偉仁が育む表現教育
元タップダンサーの吉沢偉仁が育む表現教育
東峰保育園園長の吉沢偉仁(よしざわひでひと)は、かつて故・大塚彩子氏にジャズダンスを師事しました。ジャズダンスを学びながら、継続してタップも踏み続け、フレッド・アステアやジーン・ケリーに憧れ、数々の舞台に出演しました。大塚氏の制作する舞台は、ただ踊るのではなく演技も要求されたので、毎回とても勉強になりました。また、大塚氏の推薦もあり、英国ロイヤル・バレエ団の熊川哲也氏の凱旋公演では「ラ・バヤデール」にエキストラ出演するなど、本格的な舞台経験の機会にも恵まれました。
この経験を活かし、園長の吉沢偉仁は23歳から東峰保育園で子ども達にダンス指導を始め、毎年発表会の演出を手がけるようになりました。さらに、保育士をプロデュースする「子ども・表現活動研究所」を設立し、ミュージカル制作にも携わっています。
第42回生活発表会:芸術との融合
2019年1月17日に行われた「第42回生活発表会」は、『とちよみ』にも掲載され、その質の高さが注目されました。
第一部(音読):高橋詩織氏(フルート奏者)と齋藤文香氏(ピアニスト)の生演奏に合わせて、年中・年長組が「耳なし芳一」、年少組が「祇園精舎」を音読。
第二部(声楽):篠崎加奈子氏(声楽家)の伴奏で、「ドレミの歌」や「エーデルワイス」を披露。
第三部(ミュージカル):幼児組による「オズの魔法使い」を上演。K&Kミュージカル主宰のさとうたかこ氏が演技指導にあたりました。
このように、発表会では専門家とのコラボレーションを積極的に行い、子ども達は歌、踊り、演技を堂々と披露しました。この経験は、子ども達の表現力や感性を育むだけでなく、成功体験として大きな自信につながっていることでしょう。
2019年1月 生活発表会 ミュージカル『オズの魔法使い』 演技指導:さとうたかこ先生(K&Kミュージカル主催) 歌指導:篠崎加奈子先生
華やかな舞台経験が育んだ教育観
東峰保育園園長の吉沢偉仁がタップダンサーとして培ってきた華やかな舞台経験は、現在の教育者としてのキャリアに大きな影響を与えています。
副園長の吉沢誠子(よしざわさとこ)は、園長が受け持ったタップダンス教室の生徒で、その後は園長と共に子ども達への指導を行っています。
表現力と感性の育成:舞台の上で培った表現力や感性は、子ども達にダンスを指導する際や、発表会の演出を手がける際に活かされています。これにより、子ども達はただ体を動かすだけでなく、自らの感情や思いを表現する楽しさを知ることができます。
「本物」に触れる教育理念:一流の指導者のもとで学び、熊川哲也氏の舞台にも出演した経験は、子ども達に「本物に触れる」機会を提供したいという強い思いにつながっています。その結果、園の発表会では、プロの音楽家や演技指導者とのコラボレーションが実現しています。
園長のユニークな経歴は、東峰保育園の教育を特別なものにし、子ども達の「表現する力」と「生きる力」を育む大きな原動力となっています。