敬愛する故・大塚彩子先生
吉沢偉仁は、元タップダンサーで、東峰保育園の園長を務めています。札幌で、故・大塚彩子(おおつかさいこ)氏にジャズダンスを師事していました。誰からも慕われ、尊敬される大塚彩子先生に札幌で出会えたことが、人生の大きな転機となりました。
大塚彩子先生は、1971年に札幌市内で独自のシェイプアップエクササイズスタジオ「ミスサイコのやせる美容 札幌整美体操教室」を設立しました。その後、1980年にはジャズダンススタジオも開設し、ニューヨークスタイルのジャズダンスをはじめ、ヒップホップ、クラシックバレエ、タップダンスなど幅広いダンスの指導を行っていました。
当時、大塚先生からジャズダンスを学びながらもタップダンスを続け、フレッド・アステアやジーン・ケリーに憧れ、数々の舞台に出演させていただきました。
大塚先生の指導法は、技術指導だけでなく、生徒の自己表現や個性を引き出すことを重視していた点が特徴でした。彼女の指導を受けた生徒さんたちは、その人間性に惹かれ、ダンスを通して自己成長をすることができたと語っています。
エネルギッシュな指導
大塚彩子先生は、非常にエネルギッシュで情熱的な指導を行う方でした。レッスンでは、生徒一人ひとりに熱心に向き合い、全身でダンスを表現することの楽しさを伝えていました。
個性を尊重する姿勢
生徒の個性を尊重し、それぞれの表現力を引き出すことに力を入れていた点も特徴です。型にはめるのではなく、生徒自身が持っている内なる感情や音楽性をダンスで表現できるよう、常に励まし、サポートしていました。
パワフルな振付
大塚先生の振付は、ニューヨークスタイルのジャズダンスをベースにした、ダイナミックでパワフルなものでした。同時に、音楽性を大切にし、楽曲の持つ雰囲気や感情をダンスで表現することを重視していました。
コミュニケーション重視
レッスン中は、生徒とのコミュニケーションを大切にし、ダンスの技術指導だけでなく、精神面でのサポートも行っていました。生徒の悩みや目標に寄り添い、ダンスを通じて人生を豊かにしていくことを教えていました。
大塚彩子氏の活動
大塚彩子氏は、1971年に札幌市で「ミスサイコのやせる美容」札幌整美体操教室を開設し、フィットネスやエクササイズを指導しました。1980年にはジャズダンススタジオも開設し、ニューヨークスタイルのジャズダンスやヒップホップ、クラシックバレエ、タップダンスなど幅広いジャンルの指導を行いました。彼女は北海道だけでなく、東京やニューヨークでも舞台公演活動を展開しました。
大塚彩子氏は、スタジオセイビ・げきだん夢の創業者です。彼女は、北海道を拠点に、ダンスや演劇、ミュージカルの制作・上演に尽力しました。一般市民参加型の大型ミュージカルを、生演奏で北海道厚生年金会館で4回上演した実績があります。また、テレビドラマ「なまらキッズ」やバラエティ番組「オレガン」の制作にも携わりました。
困難な時の支え
札幌の脳外科に入院した時、病院への付き添いや自宅での看病をしてくださいました。お財布が苦しい時にはご飯も食べさせてくれました。大塚先生は私にとって、単なる師を超えた存在であったと思います。
夏休みの間、新大久保にあった加藤先生の「TAP IN」で毎日2~3レッスンを受講し、土曜の夜は国分寺のスタジオでタップを踏み、渋谷のスタジオではジャズタップを習い、タップダンス漬けの日々を過ごしました。
夏休みが終わり札幌に戻るとジャズダンスナウ(JAZZ DANCE NOW)の稽古が始まり、東京で覚えてきたタップの自主練も毎日のように行って、筋力トレーニングでスイミングも通い始め、充実した日々を過ごしていました。しかし、冬に入る頃になると体が悲鳴を上げ、喘息が再発してしまいました。
次第に体の自由が利かなくなり、フラフラの私を大塚先生が自宅で看病してくださり、札幌の脳外科への入院に付き添ってくれました。また、スタジオセイビのスタッフが、定期的に病院に来て助けてくれました。この時は、軽い脳梗塞だったのかもしれません。
ジャズダンスナウ(JAZZ DANCE NOW)について
ジャズダンスナウは、札幌市内で夏の終わりに開催されるジャズダンスのイベントです。過去にはニトリ文化ホール(旧北海道厚生年金会館)で上演されました。道新スポーツが主催し、北海道コカ・コーラボトリング株式会社が協賛しています。
札幌のダンスシーンにおいて長く親しまれているイベントの一つと言えるでしょう。このイベントは、札幌市内の様々なダンススタジオに所属するダンサーが出演し、ジャズダンスの普及と振興を目的としています。