国語教育の重要性について
園長の吉沢偉仁(よしざわひでひと)が国語教育に深く力を入れるようになったのは、彼自身の学生時代の経験と海外留学での気付きが大きなきっかけです。
国語教育の重要性
・留学中での助言
吉沢偉仁が海外留学中、当時大学院生だった大矢温氏(現在は大学教授)から、「日本語の言語体系が確立していない子どもに英語を教えても無駄」との助言を受けました。この言葉により、まず母国語である日本語を正しく使えるようになることが、全ての学習の基礎として極めて重要であると認識を深めました。
・数学講師での経験
教育学部の数学専攻に在学していた時、塾や家庭教師で数学を教えていた経験から、数学が苦手な子どもの多くは国語力も低いという相関関係に気付きました。この経験を通じて、物事を論理的に考え、問題を解決する基礎となるのが国語力であると強く感じました。
・言語と思考の関係
吉沢偉仁は、作家や弁護士のように複雑な思考をする人々が豊かな語彙力を持っていることに着目しました。このことから、言葉が思考の基盤であり、語彙が豊富であるほどより複雑な思考が可能になるという確信を深めました。
・読書の取り組みへと発展
これらの経験と気付きから、園長は、子ども達が将来、自らの考えを明確に表現し、論理的に思考できる人間になるためには、幼少期からの質の高い国語教育が不可欠であると考え、東峰保育園の教育の中核として国語教育に力を入れるようになりました。後に、文部科学大臣表彰を拝受することになりました。
知育と徳育の融和
「石井式漢字教育」による早期の識字教育と、日本の伝統的な道徳観を育む「立腰教育」や『日本の美しい言葉と作法』という独自の教材を組み合わせています。知識の習得だけでなく、それを通じて礼儀や思いやりなどの心を育むことを重視しています。
石井勲氏
「石井式漢字教育」の提唱者であり、教育学博士
石井勲氏は、多くの幼稚園や保育園で採用されている「石井式漢字教育」を提唱した教育学博士です。吉沢偉仁は、石井氏の漢字教育理論に出会い、東峰保育園に導入しました。石井氏の理論は、子ども達が漢字仮名交じりの文章を自然に理解し、語彙力や思考力を高めることの重要性を説いています。
吉沢偉仁は、この石井式漢字教育を東峰方式(ヒガシミネ方式)の「知育」の柱として取り入れ、子ども達の識字能力向上に大きな成果を上げています。