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栃木県宇都宮市東峰1丁目7-15

指示待ちの作業者から、自立した教育者へ 13年目のHさん | 教えて先輩 | 東峰保育園 公式ブログ

東峰保育園に勤めて13年目になります。現在は副主任として主任を補佐しながら、若手スタッフに仕事の進め方や「園長の思い」を伝える役回りを担っています。


しかし、私が副主任として今のステージに立つまでの道のりは、決して平坦なものではありませんでした。10年間の前職での経験があったからこそ、東峰保育園の考え方にぶつかり、強い「ギャップの壁」に苦しむことになったからです。


                               


養成校を卒業後、宇都宮市郊外の私立保育園に7年間勤務しました。そこでの保育は、マニュアルや謎ルールに従い、子どもを事故がないよう監視・管理する「決められた作業をこなす仕事」でした。働く上で決められたことだけをするのは安心ですが、今振り返ると、そこには自分自身の考えも成長もありませんでした。


園長は常々「決められた作業をただこなすだけの日雇い人夫ではなく、自ら問いを立てて高め続ける『教育者』になれ。それによってしか保育士の社会的地位は上がらない。保育士免許はゴールではなく、スタートなのだ」と仰います。


私が30代前半で東峰保育園に出会えたからこそ、この「管理する作業者」の思考から脱却することができました。もし昔のやり方にしがみついたまま疑問を持たずに過ごしていたら、私は生涯、本当の保育の楽しさを知らないままだったと思います。


                               


7年勤めた園を退職後、夫の転勤と出産を機に茨城県へ引っ越しました。そこでの生活は、試練の連続でした。


周りに頼れる人も土地勘もない中、子どもの病院探しからすべて一人で行う「孤立した育児」。夫は早朝から夜遅くまで不在で、家事と育児のすべての負担が私の肩にのしかかりました。


ハローワークで見つけた保育園でパートとして働き始め、仕事ぶりを評価されて正職員への打診もいただきました。しかし、子どもの急な体調不良で休まざるを得ない状況から、正職員への道を諦めざるを得ませんでした。非常勤という立場で年下の保育士に気を遣いながら働き、「思い描いていたキャリアを築けない」という深い葛藤を抱えていました。


あの時痛感したのは、「誰かに依存し、自分のキャリアを簡単に手放してしまうことの怖さ」です。


園長先生も仰る通り、結婚や出産を理由にキャリアを捨ててしまっても、夫や環境が永遠に自分を守ってくれる保証はありません。これからの時代、女性であっても人を頼りにするのではなく、自分自身の足で立ち、自分の力で生きていく「自立」が必要です。環境や他人のせいにするのではなく、自らの手で人生を切り開く覚悟を持つことの大切さを、私はこの挫折を通して身に染みて学びました。


                               


夫の転職で地元・宇都宮に戻り、「子どもと一緒に通える」という縁で東峰保育園の正職員として復帰しました。しかし、そこで待っていたのは、これまでの経験が一切通用しない「思考と自立」を求められる現場でした。


東峰保育園は、子ども達の20年先の未来を見据え、常に最新の教育へと改善を続ける園です。前職での「指示待ちの癖」が抜けない私は、変化のスピードについていけず、繰り返しご指導をいただきました。「もうここから逃げ出して、楽な道(パートや派遣など)へ行った方が気持ちが楽になるのではないか」と、何度も心が折れそうになりました。


しかし、その度に踏みとどまり、自分に問いかけました。


「一時の感情で辞めてしまって、本当にいいのか?」

「周りの環境や誰かのせいにするのではなく、自分自身の行動を変えれば乗り越えられるのではないか?」


現代は情報にあふれ、探せば自分にとって都合の良い環境や言葉がいくらでも見つかります。何か問題が起きた時、「周りが悪い」「環境が悪い」と人のせいにして楽な方へ逃げるのは簡単です。しかし、原因が自分自身の中にあることに気付き、そこから逃げずに自分と対話し、壁を乗り越えない限り、どこへ行っても結局は同じ壁にぶつかり、同じ結果を繰り返してしまいます。


園長が仰る「自ら考え、困難を乗り越える力(レジリエンス)」は、子ども達だけでなく、私たち保育士自身にこそ必要な力だったのです。諦めずに自分と向き合い、東峰の考え方を深く理解し、改善を重ね続けた13年間があったからこそ、私は「教育者」としての自信を深め、副主任という役割を任せていただけるまでに成長することができました。


                               


私と一緒に東峰保育園に入園し、3年間を過ごした娘は、現在高校生になりました。


小学1年生の時、東峰の先生から「きっと向いていると思うよ」と背中を押していただいたことをきっかけにミュージカルを始めました。きっかけは先生の言葉でしたが、そこから先は「自分で選び、芯を持ってやり続ける」という道を、娘自身が力強く歩んできました。高校生になった今も、探究心旺盛で、周りに素晴らしい仲間に恵まれ、情熱を持って夢を追いかけています。


「子ども自身が自分で選び、主体的に考え、困難を乗り越えていく」──。


それこそが、東峰保育園が追求し続けている「東峰方式」の真髄です。幼児期に東峰保育園で育んでもらった「自分で選択し、自立して生きる土台」が、高校生になった今の彼女の生き方をしっかりと支えている姿を見るたび、親としても、一人の保育士としても、胸が熱くなるほどの深い感動を覚えます。


                               


保育士を目指す皆さん、そして若手の皆さん。


仕事や人生で壁にぶつかった時、どうか安易に逃げたり、誰かのせいにしたりしないでください。失敗から逃げずに「自分はどう改善できるか」と考え、根気強く継続した先にしか、本当の成長と自分自身の世界を広げる素晴らしい未来はありません。


楽な道を選ぶのではなく、自らの力で人生を切り開く教育者へ。


「子ども達の20年先の未来」を本気で想い、自分自身も成長し続けられるこの東峰保育園で、共に高め合える仲間と出会えることを、心から楽しみにしています。


                               


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