幼児期は「何でも面白くやれるから、わからなくても面白い」と感じながら学べる時期です
東峰保育園では「教育は20年先を見て行うもの」という理念のもと、幼児期からの『論語』教育に力を入れています。
『論語』を幼児期に学ぶ理由
・東峰保育園では、幼児期に『論語』を学ぶことが最も適していると考えています。
・「学習」の喜び:『論語』冒頭にある「学びて時に之を習う。亦た説ばしからずや(学んだことを時に応じて実践する。なんと喜ばしいことではないか)」という句から「学習」という言葉が生まれました。これは、我慢して行う「勉強」とは異なり、学んで習うこと自体がこの上ない喜びであることを示しています。
・幼児期の特性:昔から『論語』は幼児期に学ばれていました。幼児期は「何でも面白くやれるから、わからなくても面白い」と感じながら学べる時期であり、この特性を活かすことで、子ども達は自然に、そして楽しく古典に親しむことができます。
東峰方式(ヒガシミネ方式)における『論語』の教え方
東峰保育園では、子ども達が古典文学に親しみ、楽しみながら学ぶためのユニークな方法を実践しています。YouTube動画では、その様子が紹介されています。
・音読とカード遊び:園児達は先生の後に続いて『論語』の文章を声に出して読み、その後はバラバラになった言葉のカードを並べ替えたり、読み上げられた文章に合うカードを選んだりするアクティビティを通して、楽しみながら言葉を学んでいます。
・子ども達の反応:先生から「論語は難しいですか?」と尋ねられた園児は、「すぐに覚えられた」と答えており、子ども達が楽しみながら学んでいることが示されています。
このように「東峰方式(ヒガシミネ方式)」は、子ども達が古典文学に親しみ、楽しみながら学ぶためのユニークな方法を実践しています。
子ども本来の姿への深い理解
吉沢偉仁が考えるその根拠は、子どもが本来持っている「学びたい」という内発的な欲求や、知的好奇心、探求心といった本質的な力を信じ、それを最大限に引き出すことにあります。
従来の「教え込む」保育ではなく、「引き出す」保育こそが、子どもの真の成長につながるという確信が根底にあります。
東峰保育園が実践している「東峰方式(ヒガシミネ方式)」の中の「石井方式」とは、教育学博士である石井勲(いしいいさお)先生が提唱された、幼児期からの漢字教育を中心とした国語教育法のことです。漢字を仮名よりも先に教えることで、子どもの「豊かな国語の力」を育むことを目指しています。
石井方式の主な特徴
漢字を「絵」として捉える
幼児の素晴らしい能力に着目し、「幼児にとって漢字は仮名よりも易しい」という石井先生の発見に基づいています。複雑な形を持つ漢字は、幼児にとっては、仮名よりも絵のように認識しやすく、興味を引きやすいと考えられています。
豊かな語彙力と読書力
就学前から漢字に親しむことで、語彙力や漢字への興味を育み、高い読書力や集中力を身につけることを目指します。石井方式では、漢字仮名交じりの絵本を音読したり、フラッシュカードを使ったりして、意味や単語を視覚的にインプットしていきます。
心の豊かさの育成
言葉は、「全ての学習の基本」であるだけでなく、想像力を育み、豊かな心情を育てることに繋がると考えられています。美しい言葉は美しい心を育むという思想のもと、情感豊かな心を育む教育を重視しています。
記憶力と脳の活性化
幼児期は聴覚からの刺激に敏感で、聞いた言葉を覚える能力や、「丸暗記」のような機械的記銘に優れている時期です。この能力を活かし、フラッシュカードなどで文字と音を繰り返しインプットすることで、脳を活性化させ、学習への習慣を身につけることを目指します。
石井方式は、全国の幼稚園や保育園、認定こども園でも導入されており、子ども達の落ち着きや話を聞く態度が改善されたと高く評価されています。
石井式漢字教育は、教育学者の石井勲先生が提唱された漢字教育法で、長年の実践と研究に基づいて築き上げられました。特に幼児期からの漢字教育に焦点を当てています。
石井勲先生と初期の実践
石井勲(いしいいさお)先生は1919年に山梨県で生まれ、大東文化学院を卒業後、高校教師を皮切りに教職に就かれました。小学校教師として勤務されていた1953年、新宿区立淀橋第一小学校で小学生への漢字指導を通じた研究を始めます。ここで「漢字の読みを先に指導し、読みが十分身についた時点で書く練習を行うと効果が高い」という「読み先習の法則」を発見しました。石井先生は、この実験結果に自信を持ち、その成果を全国大会で発表しましたが、当初はあまり反響がなかったそうです。
小学校から幼稚園への転換
石井先生は、小学校での漢字教育の普及が難しいと感じ、1967年に小学校教師を退職されます。しかし、同年12月には、石井先生の著書を読んだ大阪の小路幼稚園の園長が、石井先生の漢字教育法が幼児期にこそふさわしいと考え、石井先生を訪問しました。これがきっかけで、1968年には大阪の8つの幼稚園で「石井方式・幼児からの漢字教育」が開始され、石井方式は小学校教育から幼児教育へと大きな転換期を迎えることになります。
幼児教育での普及と評価
幼児期に特化した漢字教育として石井方式が広まるにつれ、多くの幼稚園や保育園で導入されるようになりました。全国で実践される中で、「園生活にリズムができた」「落ち着いて話が聞けるようになった」など、高い評価を得ています。1970年には大東文化大学幼少教育研究所が設立され、石井先生が所長に就任。1973年には石井教育研究所を設立し、精力的に研究と普及活動を続けられました。
受賞と功績
石井先生は、その教育実績が評価され、1973年には第6回世界人類能力開発会議で金賞を受賞。さらに1989年には、幼児教育に画期的な石井式漢字教育の指導法を確立した功績が認められ、第37回菊池寛賞を受賞されました。
石井式漢字教育は、現在も多くの教育現場で活用されており、日本漢字教育振興協会が推奨するなど、その理念と実践は受け継がれています。
石井式漢字教育は、教育学博士の石井勲(いしいいさお)先生が40年以上にわたる実践と研究に基づいて確立した教育法で、特に幼児期の漢字学習に焦点を当てています。この教育法には、子どもの能力開発に繋がる様々な効果が期待されています。
石井式漢字教育の主な効果
豊かな語彙力と国語力の向上:幼児期から「漢字仮名交じり文」に触れることで、本物の日本語に親しみ、語彙力を豊かにします。これは、後の読解力や思考力の基盤となります。石井先生は、幼児期の言語教育が人間の知能に大きな影響を与え、能力を伸ばす鍵だと考えていました。
集中力の向上と学習意欲の喚起:遊び感覚で漢字を学ぶため、子ども達は楽しく自然に言葉を覚えることができます。漢字絵本やフラッシュカードを使った学習は、子どもの集中力を引き出し、学習への意欲を高める効果も報告されています。
「読み」を先行させることで効率的な学習:石井式漢字教育は「読み先習の法則」に基づいており、漢字の読みを先に指導し、十分に定着してから書く練習を行うことで、学習効果が高まるとされています。幼児は漢字をひらがなよりも絵のように認識しやすいため、書くことを求めずに読むことに集中させることで、むしろ漢字への抵抗感を減らし、記憶に残りやすくなります。
脳の活性化と記憶力の活用:幼児期は記憶力が特に優れている時期であり、「機械的記銘(丸暗記)」の能力が高いとされています。石井式ではこの時期の能力を最大限に活かし、漢字を言葉(内言)として認識させ、脳を活性化することで、長期的な記憶力や論理的思考力の土台を築きます。
情緒豊かな心の育成:漢字かな交じり文の美しい日本語や、本物の芸術作品である絵本の挿絵に触れることで、子どもの豊かな情操や美的感覚を育むことができます。言葉の教育は、子ども達の思考力、表現力、そして豊かな心を育むことにも繋がると考えられています。
他教科への好影響:国語力の向上は、他の教科の理解にも繋がります。多くの漢字を読めるようになることで、問題文や教材文をスムーズに理解できるようになり、学力全体の向上が期待されます。
石井式漢字教育は、実際に全国の多くの幼稚園、保育園、認定こども園で導入されており、子ども達のの園生活にリズムが生まれ、落ち着いて話を聞けるようになったという高い評価も得ています。
