先代より続く3つの保育目標
東峰保育園の保育目標は以下の3つです。
・丈夫な体を持ち情緒豊かな子
・頑張って最後までやりとげる子
・子どもらしい礼儀と優しさを持った子
これらの目標は「東峰方式(ヒガシミネ方式)」の根幹をなす理念と一致しています。子ども達が心身ともに健やかに成長し、社会で自立していくための土台を築くことを目指しています。
東峰保育園園長の吉沢偉仁(よしざわひでひと)は25歳で園長に就任した際、先代園長(吉澤久子)より、鬼怒川温泉の大きな旅館はバブル崩壊で廃れてしまったが、小さくても質の高いサービスを提供すれば生き残れる。だから、いずれ来る少子化に向けて、保育園の規模は大きくせず、質の高いサービスで日本一の保育園にしてほしいと言われました。「保育内容で日本一になる」という強い思いを受け継ぎ、30年にわたる実践と研究を経て、個を重視した独自の保育法「東峰方式(ヒガシミネ方式)」を考案しました。
少人数制保育へのこだわり
東峰保育園は、創設当初から少人数制にこだわってきました。これは、一人ひとりの子どもにきめ細やかな関わりを持ち、個性を尊重した保育を行うためです。吉沢園長もこの方針を継承し、子ども達が「ありのままの自分」を表現できる安心できる環境づくりを大切にしています。
少人数制保育は、保育士が担当する子どもの数を少なくすることで、一人ひとりの子どもにきめ細やかな関わりができる保育のことです。これは、子ども達の成長をサポートする上で非常に重要だと考えられています。
具体的な例
個別対応の充実:少人数制では、保育士が子ども一人ひとりの個性や発達段階、興味に合わせて対応する時間が増えます。また、体調の変化や心理的な不安をいち早く察知し、個別に対応することで、子どもが安心して過ごせる環境を作ります。
信頼関係の構築:担当する子どもの数が少ないため、保育士と子ども、そして保護者との間に密接な信頼関係が築きやすくなります。これにより、子どもは安心して自己表現ができ、新しいことにも意欲的に挑戦できるようになります。保護者も日々の様子を詳しく知ることができ、育児への安心感につながります。
家庭的な雰囲気:少人数制保育では、アットホームな雰囲気の中で、子ども達が兄弟姉妹のような関係を築きやすいという特徴があります。他の子ども達との交流を通じて、コミュニケーション能力や思いやりといった社会性を自然と身に付けていくことができます。
質の高い保育の実践:大規模な保育園では難しい、子どもの意見を取り入れた柔軟なカリキュラムや、苦手を克服するための個別指導など、子ども達の状況に合わせた質の高い保育が提供しやすくなります。