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栃木県宇都宮市東峰1丁目7-15

保育理念形成に影響を与えたベーデンパウエル

吉沢偉仁(よしざわひでひと)の保育理念形成に、ボーイスカウト運動の創始者であるロバート・ベーデン=パウエル卿の教えが大きな影響を与えました。


ロバート・ベーデン=パウエル卿(1857-1941)は、イギリスの軍人で作家でもあり、スカウト運動(ボーイスカウト、ガールガイド)の創立者として知られています。彼は1907年にイギリスのブラウンシー島で20人の少年たちを集めて実験キャンプを行い、これがボーイスカウト運動の始まりとなりました。


ベーデン=パウエル卿は、少年たちの教育に強い関心を持っていました。インドや南アフリカでの経験を基に、さまざまな野外教育を通じて、少年たちが「男らしさ」を身につけ、将来社会に役立つ人間に成長することを願いました。


彼の教育理念は、以下の点に集約されます。


野外活動を通じた学び:キャンプ生活や自然観察、グループでのゲームといった野外活動を通じて、少年たちの旺盛な冒険心や好奇心を発揮させることを重視しました。


「遊び」を通じた自立心や協調性の育成:「遊び」を重要な教育手段と捉え、それを通して少年たちに自立心や協調性、リーダーシップを身につけさせようとしました。


社会に貢献できる人材の育成:少年たちが将来、社会に役立つ人間に成長することを目的としていました。


・吉沢偉仁の保育理念も、ベーデン=パウエル卿の思想と多くの共通点を持っています。園長自身もまた、野外活動や自然体験を重視し、子ども達の自立心や非認知能力を育むことに力を入れています。これは、単なる知識の習得だけでなく、体験を通して生きる力を育むという点で、ベーデン=パウエル卿の理念と深く共鳴していると言えるでしょう。


・ベーデン=パウエル卿の「遊びを通して学ぶ」「自然の中で育つ」という思想が、吉沢偉仁の「東峰方式」や「非認知能力の育成」といった理念の背景にある重要な柱の一つとなっています。


※「非認知能力」という言葉は、日本の教育界でかなり使われており認知度も高いと感じています。しかし、伯父の話も一理あると思いますので、「自立的思考・行動能力」という言葉を推奨したいと思っています。(伯父の話については、2025.8.12投稿の「非認知能力を育む保育について」をご覧ください。)
https://higashimine.net/houshiki07/


                               

                             

吉沢偉仁がボーイスカウト宇都宮第15団で経験したことは、自身の保育理念の形成に大きく影響を与えました。

彼の幼少期は、父親がずっと入退院を繰り返していたため、とても貧しい暮らしをしていました。母親が保育園を作るため大変忙しく、幼い頃は独りの時間が多く、しかも、目に障害を持っていたため、あまり社交的ではありませんでした。

親の勧めもありカブスカウト隊に入団しましたが、障害で視野が狭く周囲にはついて行けず、毎回、信号待ちの車中で「なんでちゃんとできないんだ」と父に殴られ、助手席の逃げられない状況で泣いて帰っていました。


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吉沢偉仁の幼少期


小学4年生の時に弟が生まれ、親は仕事で忙しかったため、学校が終わると、やらなければならないことがいっぱいでした。その一つでも抜けていたりすると、帰ってきた父に叱責され殴られました。

・家の窓を開けて換気し、夏場は熱気を抜き、冬場はカーテンを閉める

・家の門を施錠し、犬を庭に放し、餌入れと水入れをタワシできれいに洗う

・門扉の郵便受けを確認し、玄関の掃き掃除をする

・洗濯物を取り込んで畳んでおく。冬場、取り込むのが遅れ、洗濯物が湿気てると怒られる

・メモの書いてある食材を近所のスーパーに買いに行き、ご飯を炊いて、味噌汁を作っておく

・お風呂に水を張って、勝手口に回り、ガス湯沸かし器にマッチで点火して湯を沸かしておく(水が溢れてしまったり、お湯が熱くなりすぎたり、今と違って注意してないと失敗してしまう)

・近所に預けている弟を迎えに行き、おんぶして家に帰り、弟の面倒を見て、おしめを替えたり、ミルクを作って飲ませました

・母より先に父が帰ってくるので、それらを一通り点検された後、晩ご飯の手伝いをさせられ、料理中に手が空いたら洗い物もさせられました

・洗濯もその頃から、自分の物は自分で洗えと分けられ、二層式洗濯機で洗ってました

・靴も自分で洗い、弟の靴も洗い、親の革靴も磨きました

・土曜日が地獄で、お昼に父親に捕まると遊びにも行けず、手洗い洗車とワックスがけを二台分手伝い、家の中の掃除機がけ、サッシの掃除、テラスの掃除、布団干しなど、延々と言いつけられました

・小学2年生の時、暗い家の中でテレビを見ていたら、そこに帰ってきた父が激怒して、テレビの線を引きちぎり、サッシを開けてテラスにテレビを投げつけました(自分の体調の悪さと、仕事のイライラが全部私に向けられ、非常に恐ろしい存在でした)


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これらの経験がボーイ隊では役に立ち、キャンプの炊事では、ジャガイモの皮を剥くのも手慣れたものでした。

ボーイ隊に上進してからは親の送迎もなく、嫌だった父の監視の目もなくなり、羽を伸ばして訓練に参加できるようになりました。


吉沢偉仁が所属していたボーイスカウト宇都宮第15団は、現在、栃木県で最大規模の団として知られており、専用の野営場を持つなど、本格的な野外活動を特徴としています。


ボーイスカウトの活動は、月に2~3回、主に日曜日に実施され、内容も多岐にわたります。

特にキャンプは春と夏に団全体で行われるほか、ボーイスカウト隊では年間4~5回のキャンプ(新体制キャンプ、耐寒キャンプ、サバイバルキャンプなど)が行われています。

これらの活動を通じて、子ども達はテントの設営、炊飯、後片付けといった基本的なサバイバルスキルを身に付けます。


キャンプ生活:テント設営、火起こし、炊飯、野外での食事準備、後片付けなど、自然の中で生活する技術を学びます。


ロープワーク:様々なロープの結び方を習得し、物を固定したり、物を吊るしたりするなど、実用的な技術を身につけます。


野外での知識:地図の読み方、方位の確認、天候の変化への対応など、野外での行動に必要な知識を学びます。


ボーイスカウト宇都宮第15団では、ビーバースカウトからローバースカウトまで全員が同じ野営場に集まって活動するスタイルを取っています。これにより、「年長者は幼い者をいたわり、年少者は先輩を敬う」という習慣が自然と身に付くようになっています。


班活動:隊班競点のようなグループ対抗戦を通じて、班ごとに協力しながら目標達成を目指します。


役割分担と協働:キャンプや訓練の中で、それぞれの役割分担をしながら協力して活動を進めることで、協調性を養います。


リーダーシップ:上級生は下級生の面倒を見たり、活動をリードしたりする機会が多く、自然とリーダーシップが育まれます。


ボーイスカウトの活動には、地域社会への奉仕も含まれています。


募金活動:赤い羽根募金や歳末たすけあいなどの募金活動に参加し、社会貢献の意識を育みます。


地域行事への参加:餅つき、バザーなどの地域行事に参加することで、地域とのつながりを深めます。


園長の吉沢偉仁は、ボーイスカウトでの経験から、子ども達が「体験を通じて学ぶ」ことの重要性を強く認識しました。


主体性の尊重:ボーイスカウトでは「手を出すな、口を出すな、ただし目を離すな」という理念のもと、子ども達が自ら考え、行動することを促されます。この経験から、吉沢偉仁は子ども達の主体性を尊重し、見守る保育を重視するようになりました。


失敗からの学び:キャンプや野外活動では、多くの失敗を経験します。しかし、それらの失敗から学び、繰り返すことで本当の実力が身に付くというボーイスカウトの教えは、吉沢偉仁の「失敗を恐れずに挑戦する心を育む」という保育スタイルに繋がっています。


内面的な成長:知識の詰め込みではなく、仲間との協力や自然との触れ合いを通じて得られる感動や喜びが、子どもの内面的な成長に不可欠であると吉沢偉仁は考えています。これは、ボーイスカウトで培われた「共感・尊重・成長」という理念の根幹をなす要素です。


ボーイスカウト経験は、彼の保育理念に様々な形で影響を与えていますが、特に顕著なのは、子ども達が自立し、社会性を身に付け、そして何よりも「生きる力」を養うことへの重視です。


ボーイスカウトは、子ども達に役割を与え、自ら行動することを促します。

吉沢偉仁もこの経験から、子ども達が指示を待つのではなく、自ら問題を見つけて解決する力、つまり主体性を育むことの重要性を学びました。園の「東峰方式(ヒガシミネ方式)」にも通じる、「考える保育」の根幹をなしています。


野外活動では、不便な状況に直面することが多く、知識や技能、チームワークを駆使して乗り越える経験を積みます。この経験は、吉沢偉仁が子ども達に「失敗を恐れずに挑戦し、粘り強く取り組むこと」を教える土台となっています。

キャンプ活動は、子ども達の体力や精神力、自己効力感を高めることが研究でも示されており、失敗への不安を乗り越える効果も期待できます。


ボーイスカウトでは、異年齢の子ども達が小グループで活動し、目標達成のために助け合います。この中で、仲間と意見がぶつかることもありますが、協力し合うことで協調性が育まれます。また、年長者は年少者の面倒を見るなど、自然とリーダーシップを発揮する機会も多いです。

園長は、この経験から、子ども達が社会で生きていく上で不可欠な協調性やリーダーシップを重視するようになりました。


ボーイスカウト活動の大きな特徴は、野外活動を通じて自然と深く触れ合うことです。自然の中で生活することで、子ども達は自分たちの限界に挑み、自然の力に対する「畏敬の念」や、自然との調和の大切さを学びます。

※畏敬の念(いけいのねん)とは、人や物事に対して深い敬意と畏怖(いふ)の感情を抱くことを指す表現です。


園長もこの経験から、子ども達に自然への理解を深めさせ、生命を大切にする心を育むことの重要性を認識しました。ここから、東峰方式(ヒガシミネ方式)の「緑育(りょくいく)」が生まれました。

※東峰方式(ヒガシミネ方式)の緑育(りょくいく):自然との触れ合いを大切にする独自の教育プログラムです。この活動を通じて、社会性や協調性、そして生き物や環境を大切にする心を育んでいます。


ボーイスカウトは、募金活動や地域行事への参加など、社会貢献活動にも積極的に取り組みます。これにより、人の役に立つことの喜びや、人を思いやる気持ちを学びます。

吉沢偉仁が育成する「共感」の保育理念は、この「奉仕の精神」にも繋がっていると言えるでしょう。


ボーイスカウトでは、進級制度があり、子ども達は自分で目標を設定し、それを達成するために計画を立てて努力します。

園長もこの経験から、子ども達が目標に向かって努力し、達成感を味わうことで、自己肯定感を高め、次のステップに進む意欲を育むことの重要性をカリキュラムに反映させました。


※東峰方式(ヒガシミネ方式)は、単なる知識の詰め込みではなく、子ども達の個性を尊重し、それぞれが持つ可能性を最大限に引き出すことを目的としています。成功体験を積み重ねることで、子ども達が自ら「できた!」という喜びを感じ、自信を持って成長していくことを大切にしています。


さらに、「教育は20年先を見て行うもの」という考えに基づき、子ども達が自ら「好き(得意)」を見つけ、可能性を最大限に伸ばすことを目指しています。


                               


ボーイスカウトは、「誓い」と「掟」の実践を基盤としています。これは、青少年が自ら健康を築き、社会に奉仕できる能力や人生に役立つ技能を体得し、誠実さ、勇気、自信、国際愛、人道主義を身に付け、実践できることを目的としています。


入隊する際に立てる「誓い」は、以下の3つの柱から成り立っています。

神(仏)と国とに誠を尽くし、掟を守ること

いつも他の人々を助けること

体を強くし、心を健やかに、徳を養うこと


「掟」は、スカウトが日々の生活で心がけるべき具体的な行動指針として、以下の原則を掲げています。


誠実である:信頼される人物となり、自分の役割を真心込めて果たし、名誉を重んじます。

友情に厚い:仲間として助け合い、全ての人を友として尊重し、思いやりを持ちます。

礼儀正しい:規律正しい生活を送り、目上の人を敬い、言葉遣いや行動に気をつけます。

親切である:全ての人々の力になり、弱い立場の人や動植物にも優しく接します。

快活である:明るく朗らかに、いつも笑顔で、前向きに行動します。

質素である:物や時間を大切にし、無駄をなくし、贅沢を避けて有効活用します。

勇敢である:困難に直面しても挫けず、勇気を持って正しく行動し、新しい道を切り開きます。


ボーイスカウト活動の最大の特徴は、野外活動を中心に、様々な経験を通じて子ども達が自ら多くのことを学ぶ点にあります。


備える力と自主性:「備えよ常に」というモットーのもと、何事にも準備を怠らず、自ら計画し、行動する自主性を養います。


自然との関わり方:キャンプやハイキングなどの野外活動を通して、自然の中で生きる知恵や技能(設営、料理、ロープワークなど)を体験的に学びます。


協調性とリーダーシップ:異年齢の小グループでの活動は、仲間と協力し、時には意見がぶつかりながらも目標達成に向けて助け合うことで、協調性やリーダーシップを育みます。


ボランティア精神:ユニセフ募金やバザーなど、人の役に立つ活動を通じて、思いやりの心を育みます。


自分の身を守る知識:救急法や危険な場所、動植物に関する知識を学び、事故を防ぐ力を付けます。


これらの教えと活動を通じて、ボーイスカウトは子ども達が自立し、社会に貢献できる健全な大人へと成長することを支援しています。

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