虐待の脳への影響
2025年度 児童虐待に対応するための研修会より その③
虐待にあたる関わりの例
言葉による虐待
どなる、なじる、存在を否定する、いやしめる、兄弟間での比較、他者との比較、侮辱、非難、あざ笑う
体罰
長時間の正座、苦痛や不快感を与えることも含まれる
両親間のDVや喧嘩
身体的暴力だけでなく、精神的暴力、性的暴力、支配行動も含まれる
ネグレクト
スマホ・タブレットを使用した育児も含まれる(親との時間を減らしている)
画面を見ることでドーパミンが放出され中毒性がある。学力低下や発達への影響も。
性的虐待
家の中で、風呂上がりの大人が裸でウロウロするのも含まれる
(子どもが嫌がっているのに頻繁にこれを行うことで視覚野に障害が出ることが分かっている)
欧米では親子が一緒にお風呂に入るのは性的虐待とされている
虐待の脳への影響
体罰
前頭前野(感情・気分を司る)が萎縮する
↓
キレやすい、いじめの加害者、反社会的行動につながる
体罰は、
“子どもに暴力を教えることになる”
“子どもに痛みや恐怖心を与える”
“しばしばエスカレートする”
“他児にも心に深いダメージを与える”
“取り返しのつかない身体的外傷に至る”
暴言
聴覚野が変形する
両親のDVを目撃する
扁桃体&視覚野が変形する
↓
情緒・行動的発達に深刻な影響
・心的外傷後ストレス障害(PTSD)
・うつ病
・不安障害
・攻撃的行動
・自殺企図・念慮
・摂食障害
・睡眠障害
・認知・行動発達の遅れ
ネグレクト
脳梁が小さくなる
↓
集団行動がとれない、暴力、コミュニケーションに問題
◆マルトリートメントの種類によってダメージを受ける場所は違いますが、脳に最もダメージを与えるのは、意外にも言葉によるもの(子どもに対しての暴言だけでなく、夫婦間の罵り合いの目撃であっても)でした。
一歳頃のマルトリートメント(避けたいかかわり)が一番影響が大きい
・子育てにおいて、ほめる、認める(その子の価値を理解してあげる)ことが大切です
・叱るときは60秒以内で
・家庭環境は「ほどほどに良い」ことが大切
幼児期は特定の大人とのアタッチメント(愛着)形成が不可欠です
子どもは5歳頃までに強い絆を形成し、これにより得られた安心感や信頼感を足がかりにして成長していくのです